はじめに
・失敗は成功のもと
・チャレンジ精神が大事
・若い時はどんどん失敗すれば良い
このように聞いてあなたはどう思いますか?
「そんな風に生きていけたら苦労しないよ…」
「結局は、結果が出た人が言っている後付けのアドバイスでしょ…」
そのように感じたかもしれません。
少なくとも、「100%その通り、だから私は今後もチャレンジしていくよ!」とは思えなかったでしょう。
だからこそ、本記事に目を通して下さっているはずですから。
私はマインドセットコーチとして活動していますが、相談をいただく多くの方が30~50代の働き盛りのサラリーマンの方々。
会社では一通りの仕事をこなせるようになって重責を担うようになり、家庭では親としての役割も果たしていて、社会的な役割が充実してくる頃です。
一方で、ふとした瞬間に心の中で、
「結局、自分は何をしたいのか?」
「このままの生き方でいいのだろうか?」
という問いが生まれてくる時期でもあります。
様々な “与えられた役割” を全うする中で、いつしか「自分自身の人生」がぼやけてしまう。

これは、多くの人が体感する、ごく自然な心の動きです。
たった一度きりの人生を後悔なく、自分らしく謳歌するためには、「自分軸」を創ることが不可欠。
しかし、その「自分軸」の確立や、新たな一歩を踏み出すことを阻む最大の壁…
それが「心配」や「恐れ」などのエゴです。
本記事では、あなたのチャレンジを阻むその心配事の正体を科学的な視点も踏まえて解きほぐし、どうすればその壁を超えていけるのかを、私自身の経験も交えてお伝えしていきます。
「心配事の97%は実際には起きない」科学が示す心の真実
私たちが日頃、頭の中で考えている心配事の「約97%は実際には起こらない」という衝撃的な研究結果があることをご存知でしょうか。
この研究は、オハイオ州立大学の研究チームによって行われた、心配に関する詳細な調査によって示されました。
被験者たちに自分の抱える心配事を記録してもらい、その後、実際にその心配事が現実になったかどうかを追跡したのです。
この研究結果が示すのは、私たちの心の構造そのものです。
私たちはまだ起きていない未来に対して、無駄にエネルギーを費やし、行動を制限しているケースがあまりにも多い、という事実なのです。
詳細な内訳を見てみましょう。
被験者が心配したことのうち、13%だけが実際に起きたことでした。
更に、その13%についても、79%は心配していたほど深刻な結果にはならなかったり、事前の準備によって対処可能であったようです。
つまり、本当にどうしようもない形で現実となり、対処できなかった心配事は、全体のわずか約3%に過ぎない、ということになります。
いかがでしょうか?
もしあなたが今、何か新しいチャレンジをしようとして一歩を踏み出せずにいるなら、それは「起こる可能性が極めて低いこと」に対して、立ち止まっているのかもしれません。

「現状の外」へ踏み出せないのは、あなたの弱さではない
では、なぜ私たちは、これほどまでに「起きない心配事」に囚われてしまうのでしょうか。
新たなチャレンジを阻む最大の要因は、実は、「恐れや不安を感じることから逃げたい」という、自然な防衛本能です。
私たちは、新しい環境や変化に対して、本能的に「危険」だと感じ、そこから逃避する行動をとってしまうのです。
でもこれは、あなたの意志が弱いからではありません。
科学的に見れば、脳の構造(ホメオスタシス)から生じる、ごく自然な作用なのです。
ホメオスタシスとは、日本語で「恒常性維持機能」と訳されます。
例えば体温を一定に保つように、私たちの心と体を「慣れ親しんだ現状」に維持しようとする強力な機能です。
例えば、新しい仕事に挑戦しようとすると、脳は「それは過去に経験したことがない、危険なことだ」と判断し、不安や恐れという感情を送りつけてきます。
これは、あなたを現状に留めようとする、脳からの必死のメッセージなのです。

つまり、あなたが「変わりたい」と思っても、脳は「変わるな」とブレーキをかける。
この葛藤こそが、多くの人を立ち止まらせる原因です。
ですが、脳にとって一番大事なのは、あなたの生命を守ること。
そのために絶対に必要な機能であることは認識しておきましょう。
この仕組みを理解することは、自分を責めることなく、冷静に「不安」と向き合うための、最初の、そして最も重要な一歩となります。
「恐れ」を抱えながら、なおも前進する人
新しい一歩を踏み出す際に恐れや不安を感じるのは、脳の自然な働きであるとお伝えしました。
しかし、世の中には、大きなチャレンジを成し遂げている人が大勢いますよね。
彼らは、恐れや不安を抱かない「特別な人」なのでしょうか?
それは、断じて違います。
チャレンジしている人は、恐れや不安を抱えない人ではありません。
そうした人もまた、私たちと同じように、不安を感じ、時には足がすくむような恐怖を覚えています。
チャレンジしている人と、一歩を踏み出せない人との決定的な違いは、「恐れや不安を抱える自分」を否定しないことです。
不安をゼロにすることは不可能だと知っているため、「不安を抱えながらも、なお前に行く人」なのです。

大切なのは、「不安を感じている自分」を認め、その感情をエネルギーに変えることです。
「ああ、私は今、脳がホメオスタシスを発動させるほど、自分にとって大きな一歩を踏み出そうとしているのだな」と、不安を「成長のサイン」として捉え直すことです。
不安や恐れは、あなたが現状の外、つまり「コンフォートゾーン」の外側にいることの証拠であり、それはあなたが進化しようとしている証拠に他ならないのです。
あなたが小さい時に自転車へ初めて乗った時、きっと怖かったですよね?
それでも親や兄弟などの ”先駆者” から励まされ、やり方を色々と教わり、やがて恐怖を乗り越えて自転車に乗れるようになったはずです。
結局は、その経験と何ら変わりないのです。
大事なことは、「先駆者を探すこと」「自分もできると信じ切ること」の2つです。
みんな自転車が乗れるようになっている、だから自分にもできるはず。
あなたが小さい時に抱いたであろうそのマインドは、大人になった今も全く色褪せていません。
ただ、色々な経験を積むうちに奥底に眠ってしまっただけです。
私の「現状の外」へのチャレンジ経験
私自身も、あなたと同じように、数えきれないほどの「不安」と「恐れ」を抱えて生きてきました。
特に、「自分軸」を創り、コーチングという仕事に辿り着くまでの過程では、いくつもの「現状の外の世界」へと自分を連れ出す必要がありました。
特に大きな2つの経験について紹介させていただきます。
1つ目の経験は、「海外での生活経験が全くない状態でのインドネシア駐在」です。
当時28歳だった私は、それまで海外旅行は大学の卒業旅行の一度きり。
お恥ずかしい話ですが、飛行機が大嫌いで乗るたびに不安で体調を崩すほどでした。
英語もお世辞にも「話せるレベル」ではありませんでした。
そんな私が、会社の辞令で、生活様式も文化も全く違うインドネシアに駐在することになったのです。
当時の不安は想像を絶するものでした。
「言葉が通じなかったらどうしよう」
「病気になったら」
「現地で安全に生活できるのだろうか」
…まさに心配事のデパートでした。
しかし、いざ現地に飛び込んでみると、どうでしょう。
言葉はカタコトでも通じる、人々は親切で助けてくれる、日本人の仲間はいっぱいいる、不安の9割以上は、完全なる杞憂に終わりました。
杞憂に終わったどころか、インドネシアでの生活は公私ともに超充実しており、インドネシア語も英語も話せるようになってコミュニケーションを大いに楽しみ、3年強の駐在生活が終わる時は、帰りの機内で寂しくて涙を流したほどです。
2つ目の経験は、「SNS・発信が苦手な状態からnoteを開始し、電子書籍の出版に至ったこと」です。
当時の自分は、Facebookのアカウントを開いただけの状態で、自分の考えを不特定多数に発信することなんて考えたこともありませんでした。
「変なことを書いて批判されたらどうしよう」
「誰も読んでくれなかったら恥ずかしい…」
という恐れから、発信開始には多大な勇気が必要でした。
それでも、当時お世話になっていたコーチの強烈な後押しもあり(笑)、最後は「自分の経験や想いを届けたい」という内なる声に従い、恐る恐るnoteを書き始めました。
結果として、様々な方に共感をいただき、その流れで電子書籍の出版という、私にとっては全く想像もしていなかった世界へと発展していきました。
これらの経験を通じて、私が強く確信したことがあります。
それは、成長のために最も大事なのは、自分を「現状の外の世界」に連れて行くことだ、ということです。
不安を感じるのは、あなたが成長のチャンスの入り口に立っている証拠なのですから。

心配事を「昇華」し、自分らしく生きるために
さて、最初に申し上げたように、心配事の97%は起きません。
しかし、頭ではわかっていても、不安な感情を抱えたまま、一人でその壁を乗り越えるのは、非常に難しいことです。
なぜなら、先述した脳のホメオスタシスは、常に私たちを現状に引き戻そうとするからです。
不安や心配をただの「杞憂」として終わらせるのではなく、「自分軸を創るためのエネルギー」へと昇華させ、前に進むための必須要素が2つあります。
1つ目は、心配事を突破した実績のある人の後押しです。
これは、あなたが目指す「現状の外の世界」を知っている伴走者であり、あなたを現状の外へ連れ出す「勇気」を与えてくれる存在です。
…と書くと、「そんな人に出会えるチャンスがない…」と思われたかもしれませんが、読書やブログなどの発信も後押しの1つです。
セミナーや勉強会を通じて、鼓舞されたこともあるでしょう。
ですが、やはり一番の後押しは「直接1対1の関係を通じてエネルギーを受けること」です。
とにかく先導者がいることで、あなたは「自分にもできるかもしれない」という安心感と、具体的な道筋を得ることができます。
2つ目は、自分自身への納得です。
これは、誰かの意見に流されるのではなく、
「なぜ自分はこのチャレンジをするのか?」
「この恐れを乗り越えた先に、どんな自分らしい人生が待っているのか?」
という問いに、自分自身で心の底から「イエス」と答えられることです。
この「納得」こそが、脳のホメオスタシスからの引き戻しに耐え、前に進み続けるための、揺るぎない「自分軸」となります。
例えば、起業を決意した後で、家族の反対に遭ったからやっぱりやめよう…と考えてしまう場合。
決して決断を変えるのは悪いことではありません。
あくまで、周りの意見に右往左往してしまい、「あなたの本質に一致した決断」をできなかったことが問題です。
つまりマインドセットが本当に大事であり、私がコーチングで最も重視している要素です。

さてさて、このように、
・心配事を突破した実績のある人の後押し
・自分自身への納得
という2点が揃った時、あなたは心配事を「昇華」させ、自分らしく生きるためのエネルギーに変えることができるのです。
たった一度切りの人生において、「97%は起きない心配事」に、あなたの貴重な人生の時間を奪われてしまうのは、あまりにも勿体ないことです。
勇気を持って堂々と、あなたの人生をあなたらしく謳歌していきましょう。
あなたの最初の一歩を、心から応援しています。

<プロフィール>

カッシー
マインドセットコーチ。
「他人軸で生きるのは終わりにしたい…」
「本当は一度切りの人生をワクワク生きたい…」
という切実な想いを持つ30台後半~50台のサラリーマンを中心に、
「自分軸=自己中心的すぎるのではないか」
「お金も時間もない」
「特別なスキルや能力がないと、自分軸は創れない」
などのマインドブロックを解除した上で、自分軸を創るために必要な ”ブレないマインド” をインストールしていくためのコーチングを提供。
「現実は全て自分が創っている」という考えをベースに、お金や人間関係など様々なマインドブロックを解除し、個人事業を開始。コーチングで7桁の収益化も達成。
他人軸ではなく自分軸で生きることで、人生を心から楽しめる人を1人でも増やしていきたい!との想いから、マインドセットコーチとして活動。
家庭では2児のパパとして子育てを満喫。















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